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有馬山椒とは

日本料理の世界で、料理名に‟有馬”と付けば山椒を用いていることを指す。○○の有馬煮とか、△△の有馬焼のように煮物や焼物に山椒を使い、ピリッとした辛さで料理の味を引き立てる時にそういう名で表現するのだ。志の島忠・浪川寛治共著の「にほん料理名ものしり事典」(PHP文庫)にも‟有馬”を説明した頁があり、そこには「出汁を取った後の昆布を水から煮て実山椒を擂り潰して加え、醤油と酒で加減をととのえて煮たものを有馬煮といいます」と記されている。

当然ながらここに出てくる‟有馬”とは、神戸市北区にある名湯・有馬温泉を指している。有馬山椒の名が轟いたのは、色んな説があるようだが、その有力とされるのが明治時代の土産物の話。山椒の実を醤油煮にした‟有馬山椒”が明治時代の初め頃に土産物として重宝されて話題になった。湯治客がそれを買い求め、土産物として持ち帰ったことで口コミで全国的に知れ渡り、いつ頃からか有馬といえば山椒を示すようになったそうだ。