有馬の芸妓さん
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有馬の芸妓さん
お風呂もいいけど、旅のもうひとつの楽しみはお座敷。有馬伝統のお座敷遊びを守り続けている有馬の芸妓さん。
芸妓衆は、お客様に呼ばれて各旅館さんへ伺います、宴会が始まりますとお客様に「今晩は本日は有難うございます」と挨拶して、お客様のお席に行かせていただきます。しばらく雑談をさせていただき頃合を見計らって「お座付」をします。お座付とは芸妓衆からお客様に対して「本日はようこそいらしてくださいました。」という気持ちを込めたご挨拶の様なものです。
芸妓さんの歴史
昔、有馬に湯女という人達がおりました。仁西上人が有馬を再興して十二坊を建てた時に、湯女を置いたと伝えられていますが、何時頃から在ったのかわかりません。
各宿屋に親湯女と小湯女がいて、それぞれに決まった名前がつけられています。しごとはお客様が湯に入る時の世話をしたり、酒宴の座で踊ったり唄ったり歌を詠んだり囲碁やお話の相手をしたり、各所めぐりをしたりして、もてなしたそうです。秀吉時代には扶持米をいただいていたそうです。(当時の直参ですね今でいえば国家公務員?)
私共も昔の湯女さんに負けない様に、伝統の一端を担っていると誇りを持ってお稽古に精進しております。お稽古の内容は、日本舞踊、長唄、小唄、お囃子(太鼓、鼓、大鼓)などです。
芸妓さんと有馬温泉の行事
毎年、1月2日に行われる入初式では、有馬芸妓の扮する湯女が古式豊かに湯もみ行事を行います。4月上旬のさくらまつり、7月中旬の芸妓さんの浴衣会、7月下旬〜8月中旬の涼風川座敷などで芸妓さんの舞い踊りをご覧いただけます。8月上旬の夏祭りでは、芸妓さんと一緒に踊りを楽しんでいただけす。