金泉源
いまだ謎に包まれる、鉄分を多く含んだ「金泉」。
含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉。
鉄分が多いため、温泉が空気に触れると酸化し、赤くなるほどです。
兵庫県神戸市北区有馬町
施設紹介
天神泉源
商店街を上っていきますと左手に昔ながらの丸い頭の赤いポストが目にはいります。この左手の道をたどりますと学問の神様天神社に着きます。境内にあるのが天神源泉。ゴボゴボと98度の湯のたぎる音が聞こえる給湯装置の中央の煙突からは白い煙が立ち昇っています。 有馬の代表的な温泉源で、この湯煙を背景にして記念写真はいかがですか?
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:98.2℃
有明泉源
天神泉源を少し戻り、向かって左手の細道に入り、更に左手に曲がりますと高い櫓と煙突が見えますこれが有明源泉です。金泉が六ヶ所の旅館に送られています。現在稼動しておりますのは、有明2号泉です。
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:90.1℃
御所泉源
天神社からいったん赤いポストまで戻ります。そして商店街との四つ角を横切るとすぐそこに見えます。
83度の金泉で、まわりは庭園に整備されています。
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:83.5℃
極楽泉源
御所泉源から更に歩きを進めると突き当たりが温泉寺、左手が
極楽寺・太閤の湯殿館で裏側に極楽温泉があります。94度の
金泉です。
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉 94.3℃
沸出風景
妬泉源
ちょっと不気味な名前の妬(うわなり)泉源です。タンサン坂をまっすぐに降りて元の商店街の道をたどると左手に赤い鳥居があります。これが妬神社。昔は側の小さな井戸から温泉が湧いていました。美しく化粧をした女性がそばに立つと、お湯が嫉妬して吹き出したことから妬湯と名付けられたと伝えられています。しかしこの湯が枯れたため、すぐ裏に新しく妬泉源が発掘されました。ここの金泉はすぐ近くの御所泉源を経て各旅館に配られています。
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:93.8℃
沸出風景
参考 パイプ
右端の石が金泉成分結晶、その左の2本が退役したパイプ。
太くて短い円筒は掘削機の先端、その左はパイプの先端です。
パイプの中で白く見えるのが、金泉の成分結晶です。
5年程度で、この成分結晶のためパイプが詰まってしまい、使用が不可能になります。
(平成15年創立130周年を迎えた有馬小学校に展示してあります。)